「男は女になれない」発言で辞職、英陸軍

 イギリスのケルヴィン・ライト軍医が、SNSで「男性は女性にはなれない」と投稿したとして、陸軍からの退職を余儀なくされた。彼の退職について「表現の自由連合」が支援を表明している。

 テレグラフ紙の報道によれば、ライト氏は、フェミニストのヘレン・ジョイスの言葉を引用して、「女性が公の場で『男性は女性にはなれない』と主張できないなら、我々は女性の権利を全く持っていない」との主張を投稿した。この投稿は彼の「行動規範違反」を理由に軍内部の調査を引き起こし、退職を余儀なくさせた。

 ライト氏は、「女性の存在と女性の権利を認識しただけで、大佐でさえ調査の対象にされるという現状は、陸軍に務める女性たちにどのようなメッセージを送るのだろうか」と述べた。

 なお、イギリスでは陸軍に続き、空軍でも差別に関わる議論で紛糾している。イギリス空軍の新指揮官が、白人男性パイロットに対する差別が明らかになったことで謝罪を余儀なくされたというものだ。

 イギリス空軍の最高司令官に就任したリチャード・ナイトン氏は、女性や民族的マイノリティの161名の候補者が優先的に訓練の場に送られたため、白人男性が不当に機会を失ったことを認め、彼らに対し謝罪した。

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